下通りから入ったところにある光琳寺通りを営業で歩いていたら、
犬の像に出会った。
賢そうな犬だなと思って見ていたら、
土台の部分に由来が出ていた。
――肥後藩主、細川忠利公が亡くなり、家来たちの殉死が相次いだ。
犬の世話役だった五助という人が、犬の前に握り飯を置き、
「自分と一緒に殉死したければ食べるな。野良犬になっても生きたければ食べよ」
と言ったという。
犬はその握り飯を食べず、
五助と一緒に殉死したそうだ。
さてさて、自分が犬だったらどうだろう。
飼い主と一緒に死ぬか、それとも野良犬になっても生き延びるか・・・。
ハムレットでいう『生きるべきか死ぬべきか・・・』の難しい選択、
犬にその微妙なニュアンスが理解できたのかどうか。
犬好きの方からすると、
「犬になんの罪があるっていうの!」と、憤慨されるかもしれないが、
ここはとりあえず人間と犬の間に芽生えた、
美しい主従関係として理解しておきたいと思う。
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